【残り2ヶ月半】2022年6月16日にInternet Explorer 11のサポートが終了
今年2022年6月16日(日本時間)にIE11(Internet Explorer 11)のサポートが終了します。
対象のOSでIE11をお使いの場合はすぐにでも移行準備を行うことをおすすめします。
(2022/4/5更新)「IE COMオブジェクト機能」の問題が解消
(2022/3/30更新)【参考情報】IEモードとMicrosoft Edge間で双方向にCookieが共有可能に
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Microsoftの発表
▼日本時間2021年5月20日、MicrosoftからIE11のサポート終了が発表されました。
サポートが終了するOS
- Windows 10 デスクトップ SKU (20H2以降)
- Windows 10 IoT(20H2以降)
SACで配信される IE11 がサポート終了対象です。
SACとは一般的なオフィスで使われるWindows 10の企業向けの更新方式のことです。昔はCBBとも呼ばれていました。
サポートが継続されるOS
- Windows 8.1
- Windows 7 ESU
- Windows 10 IoT LTSC (全バージョン)
- Windows 10 LTSC (全バージョン)
- Windows Server LTSC (全バージョン)
- Windows Server SAC (全バージョン)
- Windows Server
Windows 10 LTSCやWindows Serverは少なくとも2029年まではサポートが継続されます。
サポート終了まで何をすべき?
Microsoft Edgeへ移行する
サポート終了後、IE11は使用不可能になります(削除はされません)。IEを開こうとすると自動的にMicrosoft Edge へリダイレクトされます。
Windows Updateが実行されているなら自動でMicrosoft Edgeがインストールされているので問題ありません。
もしWSUSやMECMで制御されるなどしてMicrosoft Edgeがインストールされていない場合は、インストールしておきましょう。
IEベースのWebシステムがIEモードで機能するか確認する
Microsoft Edgeには「IEモード」という機能があります。
この機能を使ってMicrosoft Edgeを開くと、IE11と同じようにIEベースのWebシステムを動かせますが、IEモードを使えば全てのIEベースのWebシステムが機能するわけではありません。
IEベースのWebシステムがあれば、前もって正常に動作するか確認しておきましょう。
IEモードは、Windows、Microsoft Edgeの最新の更新プログラムをインストールしないと正常に動作しない可能性があります。
IEモードで使用可能なIE機能
- すべてのドキュメントモード
- エンタープライズモード
- Active Xコントロール (Java、Silverlight)
- ブラウザヘルパーオブジェクト
- セキュリティゾーンの設定と保護モードに影響を与えるInternet Explorerの設定/グループポリシー
- IE用F12開発ツール(IEChooser.exeで起動した場合のみ)
- Microsoft Edge拡張機能(IEページのコンテンツと直接対話する拡張機能以外)
IEモードで使用不可能なIE機能
- Internet Explorerツールバー
- ナビゲーションメニューを制御するInternet Explorerの設定/グループポリシー
- IE11・Microsoft EdgeのF12開発者ツール
【参考情報】IEモードとMicrosoft Edge間で双方向にCookie共有可能に
IEモードのMicrosoft Edgeでは、従来ではできなかった「IEモードとMicrosoft Edge間でのCookie共有」が可能になりました。
あるサイトをIEモードで実行し、別サイトでMicrosoft Edgeを実行したい場合でも、セッション全体で双方向にWebページとアプリのデータをサイト間で共有することができます。
【参考情報】「IE COMオブジェクト機能」の問題が解消
IEスタンドアロンが無効になるとシナリオの一部が動作しなくなる問題がありましたが、IE 11が無効になった後も動作するように修正されました。
最後に
まだ対策をしていない場合は、「IE11以外のブラウザでもWebシステムが動作する仕様に改修する」、「顧客にIEモードを使用してWebシステムを利用するようアナウンスする」などの対策をIE11サポート終了までに実施しましょう。